Japan Journal of Clinical Research in Dysarthria Vol. 8 No. 1 pp 62-68, 2018

摂食嚥下機能障害に対する在宅でのリハビリテーションの実際

山田友美

要旨:全世帯に対する高齢者の割合は年々増加しており,在宅高齢者における嚥下障害は 27.2%,そのうち 6.7%は誤嚥との報告がある.生活期でも摂食嚥下機能には変動はみられるため,在宅での摂食嚥下領域および栄養サポートへのニーズは年々高まっているが,対応する専門家は不足している.在宅はあくまでも生活の場であり,摂食嚥下機 能障害だけを診るのではなく,生活する上でどこに問題があり,何が困難の原因となり,何を望まれているのかを見極め全体像を把握する必要がある.そして本人の生活の質向上のために,私たちの専門性を活かしてどのような取り組み・支援ができるのか,常に本人・家族と共に考えるインクルーシブな視点が重要である

キーワード:摂食嚥下機能障害,在宅,食支援,リハビリテーション,訪問 ST

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