Japan Journal of Clinical Research in Dysarthria Vol. 15 No. 1 pp 117-123, 2025
特集2
地域包括ケア時代の言語聴覚士の職能性
総説
地域における高齢者をフレイル,サルコペニアから守る(STの立場から)
鈴木瑞恵
北海道医療大学 リハビリテーション科学部 言語聴覚療法学科
要旨
超高齢社会において,加齢による「フレイル」と「サルコペニア」はリハビリテーションの重要課題であり,これらは摂食嚥下障害と深く関連する.口腔機能の軽微な衰えである「オーラルフレイル」は,全身のフレイルや要介護のリスクを高める.また,サルコペニアは摂食嚥下にかかわる筋にも影響を及ぼし,摂食嚥下障害を引き起こす.これらの予防や治療において言語聴覚士の役割は大きく,オーラルフレイルの早期発見・予防的介入や,多職種と連携したサルコペニアの摂食嚥下障害への包括的アプローチが求められる.効果的な介入システムの構築は今後の課題である.
キーワード フレイル,サルコペニア,オーラルフレイル,サルコペニアの摂食嚥下障害,言語聴覚士

