Japan Journal of Clinical Research in Dysarthria Vol. 13 No. 1 pp 63-67, 2023

特集2

摂食嚥下障害の最新のトピックス:機器を用いたアプローチ

総説

舌圧測定
矢野実郎,他
川崎医療福祉大学 リハビリテーション学部 言語聴覚療法学科

要旨 舌は嚥下機能において重要な役割を担っている.そのため,摂食嚥下リハビリテーションを行う上で,舌の運動機能を正確に評価し,適切な訓練をすることは重要である.舌運動機能を評価する方法のひとつとして,舌が口蓋を押し付ける舌圧測定がある.その評価方法には,最大舌圧,機能時舌圧,舌圧持続時間がある.舌運動機能を正確に評価し,適切に訓練をすることは,摂食嚥下障害患者の誤嚥性肺炎を予防したり,QOL向上につながる可能性がある.

キーワード 舌圧,舌圧測定,最大舌圧,舌筋力訓練

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