Japan Journal of Clinical Research in Dysarthria Vol.3 No.1 pp2-9,2013

タブレットPCの臨床活用と新しいAACアプローチの動向 2013

西尾正輝1)   吉田祥子2)

要旨:タブレットPCの普及に伴い,言語臨床のスタイルも改変されつつある.そこで本稿では,欧米におけるタブレットPCの臨床活用状況と国内におけるAACアプローチの最新の動向について解説した.AACアプローチとしては,1)タブレットPCを用いた音声出力コミュニケーション・エイド(VOCA),2)直接文字を特定して入力する方式のタイプの意思伝達装置,3)タブレットPCを用いた手書きアプリケーションについて解説した.さらに,タブレットPCを用いたVOCA が有効であった事例を紹介した.

キーワード:ディサースリア,タブレットPC,AACアプローチ,VOCA,意思伝達装置

1)新潟医療福祉大学医療技術学部言語聴覚学科(〒950-3198 新潟県新潟市北区島見町1398)
2)医療法人社団芳英会吉野内科・神経内科医院リハビリテーション科(〒272-0827 千葉県市川市国府台3-3-16)

受稿日:2013年5月30日 受理日:2013年6月21日

一覧に戻る