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2001年度 ディサースリア年間講座受講記

ディサースリア
臨床研究会

2001年度Dysarthria年間講座を受講して
                                         鶴巻温泉病院 ささべ明美

 2001年夏、その時すでにSTになって数年、とても新人とはいえない臨床経験をもってはいましたが、Dysarthriaの患者様を前に「こんなアプローチで果たして良いのだろうか。」と日々悩んでいました。実施していたアプローチといえば、単語や文の音読であったり、舌や口唇の運動を繰り返させるといったものでした。「もっとDysarthriaについて勉強したい。日々の臨床に生かせるような内容の講習会はないだろうか。」そんな思いでいた私は、

 雑誌に掲載されていたDysarthria年間講座のお知らせを目にして「ああ、これだ!!」と、即申し込みをしました。人数制限もありましたので受講できるか心配でしたが、運良く受講が認められ、秋から講座がはじまるのを心待ちにしていました。いざ講座を受講しますと、かなり遠方から参加されている方や豊富な臨床経験をおもちであろうと思われる方、又若い新人の方と様々な受講者の方々の、日々研鑚を積もうとされる意識の高さに驚かされました。

 講座の内容は基礎からの説明で、Dysarthriaは苦手(他も決して得意とはいえないのですが)と苦手意識の強かった私にも大変理解しやすいものでした。症例を前にタイプ分類からつまずき悩んでいた私に、明解な講義をしていただき、日頃の悩みがいっぺんで晴れていきました。また、複数のSTのいる当院では、それまで実施していた評価では主観的な部分が多く各ST間にばらつきがあり、もう少し客観的に定量的に評価を行うことが課題でした。ASMT−Rの評価は4段階という点数で評価でき、項目も29項目と簡便であり、高齢者の多い当院においても実施可能と思われました。検査道具を揃えるにあたり経費の面で上司にかけあい、同僚には伝達講習を行い(同僚も現在年間講座を受講中)当院では現在Dysarthriaの患者様にはASMT−Rを実施しています。その結果をもとに同僚たちと症例の相談をしあっています。アプローチにおいても、講座で学んだことはすぐ次の日の臨床に生かせるものばかりでした。講座で学んだリズミック・キューイング法やペーシングボードは、高齢者の多い当院においても比較的簡単に導入できその効果は大で、いまや私のアプローチの重要なひとつになっています。まだ、呼吸機能面のアプローチや鼻咽腔閉鎖機能面のアプローチ等講座で学んだことで十分生かしきれていない部分もあり、現在の私の課題です。

 年間講座を受講させていただき、ありがとうございました。

2001年度年間講座を受講して
                              愛媛十全医療学院附属病院 吉井聡子


 平成13年11月24日、第1回年間講座に初めて参加しました。神経系の話で、大変わかりやすかったのを覚えています。特に印象に残ったのは、西尾先生がとてもゆっくり話していらっしゃったことです。「こんなに間をとって話すものなのか」とせっかちな私は驚いてしまいました。しかし、内容がすっと頭に入ってくるので、「なるほど、これくらいの速さで話すといいんだ」と納得したのでした。
 私は、この年の9月からdysarthriaの講義を担当していました。28回の講義は初めてのことで、準備はしていても自信が無く、実はかなり切羽詰まった状態で、年間講座を受講していました。自分の講義の最後では、質問や要望を書いて提出させていましたが、学生からは「何を話しているのかわかりにくい」「自信なさそうに話されると眠くなる」など、言われ放題で(トホホ)・・・。そこで、講義内容のみならず、話し方も参考にさせていただきました。ついつい、べらべら早口で話していましたので、気をつけるようにしました。講義は今年で3年目になりますが、いまだに「知っていることは全部言いたい」みたいなところがあり、話しすぎてしまいます。
 年間講座での講義内容は具体的で、実際の訓練場面のビデオ、受講生同士での実技などは自分の講義の基礎になっています。また、質問しやすい雰囲気はありがたかったですし、各地のSTとの会話も楽しかったです。
 月1回、夜行バスで愛媛-東京を往復(所要時間10時間)するのは体力的に疲れる面がありましたが、出かける日が待ち遠しい1年でした。知れば知るほどわからなくなる「dysarthriaの評価と臨床」の深みにはまっていく楽しみ、「大変だけどやりがいがある」ことが学生に伝わればいいなと思っています。

2001年度ディサースリア年間講座を受講して
                                                   下館市民病院 高松千種

              
 平成13年度の年間講座を受講しました。
 内容はdysarthriaの基礎理論から始まり、運動系の基礎理論、評価テクニック、症例報告書の作成、呼吸機能のアプローチ、発声機能アプローチ、鼻咽腔閉鎖機能のアプローチ、発話速度の調節法などについて学びました。実技も沢山ありました。
 受講生は、全国から集まったので、お互いの病院、施設の交流にもなりました。時間は14時から4時間程でした。西尾先生のお人柄によるものでしょうか、アットホームな雰囲気で、楽しく授業を受けることが出来ました。月に1回の講義でしたが、その日の来るのが待ち遠しく、「あっ、」という間に1年が過ぎてしまいました。
 今は、ディサースリア臨床研究会に入り、2ヶ月に1回勉強のために上京しています。

Dysarthria年間講座を受講して
                                           (匿名希望)

 仕事の合間をぬって毎月1回、土曜日の午後に「dysarthria年間講座」を受講し、西尾先生に御指導頂きました。先生は講義のために毎月東京まで来て下さいましたし、一緒に受講した方の中にも遠方からお越しの先生もいらっしゃったと聞いております。
 年間講座を受講し終えた今、充実感があるのは、西尾先生が重要視して下さった「少人数制」と「多彩な演習形式」のお陰ではないでしょうか。本講座ではdysarthriaの基礎理論から評価、そして治療へと系統だてて学習することができただけでなく、講義を通じてdysarthriaの領域における方向性や国内外の動向についても伺うことができました。
 特に重要な評価法や治療法については、理論を学ぶだけでなく、実施しているビデオを流して下さったり、私たち受講生がお互いに体験できるよう配慮して下さり、演習の時間を十分取って下さいましたので、臨床現場ですぐに役立てられるような知識と技術を学びました。
 また、AACや嚥下障害食などについては様々な装置・機器類や食品サンプルを呈示して下さり、専門業者からの説明を伺うこともできました。実際に色々と体験することができたのは、この年間講座ならではの貴重な体験だったと思います。言語聴覚士として多くの選択肢を持つことは、臨床現場で大いに役立つことでしょう。
 あっという間の1年間でしたが、年間講座を終えた後は「dysarthria臨床研究会」の定例会に参加することで引き続きdysarthriaについて学ぶ姿勢を忘れずにいたいと思います。